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30代会社員です。主にビジネス書を中心に読み、ブログでアウトプットする事でビジネスに必要なスキルを身につけることが目標です。

村上芽/渡辺 珠子 「SDGs入門」

SDGsはよく目にするが、どういった内容なのかを理解するべく本書を読んだ。得意先との会話の中でもSDGsに関することを聞かれる可能性もあるため、少なくとも意味を理解することは必要だと考える。

 

SDGsとは

そもそもSDGsの読み方すら分からなかったが、エスディージーズと読むという。SDGsは「持続可能な開発目標」という意味であり、2030年に向けた全世界共通の開発目標。ここでいう開発とは、経済的に発展する事。開発目標は17個あり、以下に記載する。

 

SDGsの17目標

1.あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
2.飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
4.すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
5.ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
6.すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
7.すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代エネルギーへのアクセスを確保する。
8.包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する。
9.強靭なインフラ構築、包摂的かつ持続的な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
10.各国内及び各国間の不平等を是正する。
11.包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
12.持続可能な生産消費形態を確保する。
13.気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
14.持続可能な開発のために、海洋・海洋資源保全し、持続可能な形で利用する。
15.陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
16.持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
17.持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

 

※この17個の目標には、さらに具体的な169のターゲットが設けられている。

 

なぜSDGsは関心を持たれるのか

SDGsは国連や政府に任せるのではなく、企業が関心を持ったことで、世に認知されるようになった。

企業経営者がSDGsを気にする理由は、3つある。
1.新事業開発や既存事業の拡大
2.新たな人材獲得
3.コミュニケーションツールとして有効

特に2の人材獲得は企業として今後課題になっていくものだと考える。20〜30代の人の方がSDGsに対する関心が高い。確かにSDGsに取り組む企業に対し、好意的に考えると予想される。

 

対策企業の例

本書にはSDGsの対策を取っている企業の例がいくつか挙げられている。その中でもポテトチップで有名なカルビーが女性の活躍支援を行なっている事が印象的だった。SDGsができる前から取り組んでいるとは思うが、自分の会社も参考にしてほしいと思う。

経済産業省は女性活躍推進に優れた上場企業をなでしこ銘柄として選定しているが、カルビーは6年連続で選定されている。時短勤務女性執行役員や国内初女性工場長の誕生など、様々な成果を出してきた。
2018年の日本全体の女性管理職割合は7.2%に対し、カルビーは26.4%。世界的にみても日本は女性管理職割合が低い国である。カルビーは非常に進んでいる企業だ。

 

【感想】

SDGsの意味は大まかではあるが理解できた。あとは自分の勤める会社に対して、どういった対策ができるかを自分なりに考えたい。上司と会話をする際にSDGsの話題を振り、自分なりの考えを説明できると、好感を持たれるかもしれない。

 

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